家族旅行

私が小学六年生、姉が中学三年生の夏、家族旅行で宮崎県に行った。
同じ九州に住んでいても、宮崎や陸の孤島と言われるほどアクセスが悪く、車では5時間かかってしまうし、特急列車も大分県を大回りしていくので恐ろしく時間がかかる。

そのため、航空機を使った。
たった30分ほどのフライトで着くことができる。

長い時間遊べるようにと、朝早い便に乗ったため、着いたのは朝9時前だった。
早く着きすぎてしまい、朝食を食べようにもなかなかお店がなかった。

極めつけは、親が現金をあまり持っていなかった。
現地で下ろそうと思っていたのに、銀行もまだ開いていない。
コンビニにATMは配置されたのはそれから何年かあとのことだが、現金がないというのは困るものだ。

そんなこんなでウロウロしながらなんとか私と姉のおこずかいだけで、コーヒー屋さんで朝食を取った。
旅の思い出というのは不思議な物で、こんなどうでも良い小さなミスのことをメインで記憶している。
でも、確か楽しかったことだけは覚えている。

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