家の形

私が住んでいるマンションは、新興住宅地の中に建っている。
周りにある一軒家は築五年ほどの新しい家ばかりだ。

同じ会社が売り出した区画だし、人の家にどうこういうつもりはないが、同じようなデザインの家ばかりだ。
レンガ風でもないし、和風でも、モダンでも、リゾート風でもない。

とくに特徴がないデザインで、外壁の断熱効果や耐震にはこだわってありそうだが、はっきり言って趣きがない。

確かに何十年経っても、古くさい印象になったり、外壁にボロが出ることはなさそうだが、個性がまるでないのだ。

一方、古い土地の方角へ進んでみると、元・新興住宅地というような、30年程前に一斉に売り出された区画がある。

この辺りでは、家のデザインが様々で実に面白い。建てられたときからただ古くなっている家もあれば、増改築をして古い箇所と新しい箇所が混ざり合っている不思議な雰囲気の家もある。

屋根の形から玄関ポーチの造りまで、個性的な家ばかりだ。
新興住宅地として売り出されたときは、画一的で面白みがなかったかもしれないが、古くなっていく様に色々な表情があるので、とても趣があり面白いのだ。

近所の同じようなデザインの家々も、このように個性が出てくるのだそうか。
そう考えると、近所の風景がどのように変わるのか楽しみである。

«
»